とある京大生の人生観

浅い思考の殴り書き

2019-01-01から1年間の記事一覧

精神的に向上心のないものの年越し

年号が変わるというただそれだけの理由で始めたブログだが、気づけばもう9ヶ月目となり、今年も終わるらしい。 なんともまあ早いものだ。 正直こんなに続くとは自分でもびっくりである(最近頻度がガタ落ちしているが)。 さてこの時期になるとやはり考えるこ…

今日も私は興味のないことを勉強する

お久しぶりです。 学祭やら勉強やらその他やらで忙しく、いや現在進行形で忙しいのでなかなかブログを更新する時間が取れなくなってしまいました。 しかしどれだけ細くなっても書きたいことが尽きるまで(つまり飽きるまで)は切れることはないと思うので、ど…

他人を思いやる優しい人たち

ツイッターやその他SNS、ニュースサイト、掲示板などを見ていると自分とまるで関係のないであろうことにいちいちコメントしている人々を見かけることがある。 まあこういう人がいるのは理解できる。昔からもそういう人種はいたしネット以外のところでもまま…

単純に、純粋に、まっすぐに、

先日、テレビをつけるとフィギュアスケートを中継していた。 しばらく見ていなかったので見てもいいかなとなんとなく視聴していた私は驚いた。 当たり前のように画面に今のジャンプの名前や点数、難しさなど、たくさんの情報がリアルタイムで表示されたのだ…

ちゃんとした人になるために

今週私はまた失敗した。 前々から思っていたが、私はとにかく油断が多い。 最後の最後で気を抜いて失敗することが人生で何度もあった。 もうこれ以上同じ過ちを繰り返したくない。 そういう動機で筆を執った記事である。 もしかしたらこれは、私にとっては最…

解釈に潜む本性

日常生活で話すとき。 テレビでおじさんが議論しているとき。 ネットで他人の意見を見るとき。 時折とんでもない解釈をしている人を見かける時がある。 それはもうまるっきりこちらの想像の範疇外の受け取り方で逆に感心するレベルのものもある。 そしてその…

『自由』の囁き

天国のような夏休みが終わり、これがあるべき姿だと言わんばかりに週5の大学生活が再開した。 ああ自由な夏休みは終わってしまった。 そんな嘆きを胸に毎日すし詰めの教室へ向かった10月第1週。 しかしなぜだろう、週末には夏休みへの固執はすっかり無くなっ…

嫌わない、信じない、戦わない

世の中には多種多様な人がいる。 いい人、悪い人、優しい人、優しくない人、面白い人、面白くない人、正しい人、正しくない人、等々。 口に出さなくても心の中では様々な尺度で他人を測る。 これは損得勘定という意味もあるがそれだけではない。 この人とい…

Xを伴う諦め

この人が何を言っているのか理解できない。 この文章の言っていることは考えられない。 どうしてそんなことが言えるのか。 どうやったらそんな考えに至るのか。 自分の考えの及ぶところの埒外の考えに出会った時、その瞬間には人は諦めるほかない。 これは自…

比較からの解放

今の時代、誰でも自分を発信することが可能になった。 何をした、何を食べた、どこに行った、そしてどれだけ楽しかったか。 いつでもどこでも簡単に発信できる時代である。 そして誰もがそれを見られる時代である。 これらの情報は自分にほぼ価値のないこと…

学問なるもの

夏休みになってこれまでになくダラダラした生活を送っている。 そんな夏休みは自分の学びたいことの玄関を覗くに限る。 なんの役に立つかわからない、しかしまるっきり無駄どいうほどでもない、そういう分野の入り口を見てみるのがなんとも楽しい。 大学では…

意志薄弱はかく語りき

初志貫徹という言葉がある。 だがあいにく私はこれを実践したことがない。 初志を持つほどの大きな目標を持ったこともなければ、貫徹する強さもない。 この記事はそんな私が開き直った結果の産物である。 「一度決めたことなら最後までやれ。」 私は正直そん…

「思惟」からの護身術

夏休みは時間がある。 だから無駄に考えて無駄に気分が沈む。 人は得てして考えるから不幸になる。 わからぬ未来、漠然たる将来、得体のしれない不安。 考えるだけでは何も解決しないのに、考えずにはいられない。 なにか打ち込めるものがあればいいが生憎そ…

その闇照らすべからず

先日母と話していたとき、母が好きな俳優についての噂を私に教えてきた。 噂の内容については、とても信用できないような下世話なものだったのだが、私はそもそもそんな噂を母がどこで知ったのかが気になった。 母はSNSなどやっていない。いくら今のテレビで…

無題

これでいいのだろうか。 時々今のままでいいのかと思う時がある。 自分では現状に満足している。 家でダラダラ過ごす時間が好きである。 しかし周りの人々はもっと活動的だ。 ゴールもレールも違う他人だが、なぜだろう、自分より先を進んでいるような焦燥感…

知の所在、私の知

長かったような短かったようなテスト期間が終わった。 今という時代はなんと便利だろう、テスト範囲の単語を検索するとそれを解説したわかりやすいサイトがたくさん出てくる。 それらや教科書をテスト前は必死に知識を頭に叩き込んでいた。 もちろんやってい…

脳を耕す

早くも前期テスト期間が近づき、一般教養から専門科目まで広く勉強している。 日頃から勉強していればここまで必死にやらなくてもいいのだが、それができない。 こんな感じで毎年テスト期間が近づくと慌てて大学の勉強をしているわけである。 勉強というのは…

歴史の面白さ

これまでの人生、理系ぶっていたのであまり歴史を真剣に学ぶ機会がなかった。 そもそも理系に関係なく歴史を学ぶモチベーションがなかった。 しかし二十数年生きてみてようやく歴史を学ぶ意味がわかった気がしたのでメモを残す。 「歴史を学ぶ」とは「経験せ…

既知への帰着

自分の知らない言語、例えば私の場合フランス語で書かれた文を読もうと思った時、当然自分の知っている言語、つまり日本語に翻訳しなければ理解することはできない。 つまり「未知の言語」を「既知の言語」に帰着しているということになる。 人は知っている…

世界画一化仮説

今の社会は多様化していると思いますか? 若い女性の間ではタピオカというものが流行っているという。 聞くところによると何時間も並んで買うらしい。 そんなに美味しいのかと気になる気持ちもあるが、どうやら彼女らは美味しかどうかが問題ではないらしい。…

「わかりやすい」とはいいことなのか

先日久しぶりに梅田の駅に行くと案内板が増えていて驚いた。 昔は梅田ダンジョンの異名通り、目的の出口に出るだけで一苦労だった。 それが今では行きたい場所へあっという間に行ける。 なんともわかりやすくなっていた。 しかし、なぜだろう、わかりやすく…

数学は考え方の学問である

私は理系の大学生だが数学が苦手である。 世間一般ではおそらくできる方なのだろうが、いかんせん通っている大学が大学なのですぐに授業についていけなくなる。 なにより授業が楽しくない。 謎の文字が踊る数式をいじくりまわして謎の計算結果が出てくる様を…

先人の足跡をたどる

大学に入るとまとまった自由時間ができる。 おかげで多少は新しいことをやろうという気分になる。 だから現代っ子のテレビっ子の私も本を読もうと思う機会が増えた。 そんなことでまだ読書歴の浅い私なのだが、本の大切さに気づいたのでメモを残しておく。 …

私、家族、友達、他人

『私と私以外の話』の記事で「他人とはなにか」、『お箸のお話』の記事で「他人をどう見ているか/他人にどう見られているか」をどう考えているかをまとめた。 今回は他人観の結「私にとって他人とは何か」について考えをまとめたい。 まずは「他人」の幅を明…

お箸のお話

前回は私の他人観についてまとめた。 つまり私が他人をどう考えているか、についてまとめた。 しかし偉そうに他人を語る以上、前回の記事だけでは不十分にすぎる。 「他人」がものであれば前回で十分であったかもしれないが実際は違う。 そう、相手も人間な…

私と私以外の話

嬉しいことに弊ブログの閲覧数が増えている。 内容的にも自分以外が読んであまり面白くないだろうなと思いながらもブログを始めたので意外である。 飽きるまではたまにでもお付き合いいただければ幸いである。 そんなわけで自分の今までの記事を見返してみた…

是れ知るなり

京大に通っていると周りに自分より数段頭のいい人がたくさんいる。 当然そういう人たちは私の想像も及ばないほど勉強している。 しかし、そんな勉強大好き人間と話すと決まって謙遜する。 「俺よりわかっている人がたくさんいる。」 「勉強すればするほどわ…

自分が認められる自分でいられるために

この記事は『価値観の共有は可能か?』で話した体験の感想の続きである。 あの記事の途中で「異なる意見を自己の否定と捉える種類の人」の話をした。 年代や地域によって分布が違うかはなんとも言えないが、このタイプの人種はそれなりに存在していると思う…

「誰かのために」は危険

日々徒然なるままに日暮しアニメを見ていると、友人間でいさかいが起こる回がある。 そういう場面では十中八九登場するセリフがある。 「お前ためにやったのに。」 アニメだからわざわざ声に出して言っているが、現実でも似たような気分になることはあると思…

価値観の共有は可能か?

悲しい。実に悲しいことに直面してしまった。 他人と会話するということは時に虚しいものなんだと思った。 私は会話を、話題に関した持論を展開する場だと思っている。 相手の意見も聞き、自分の意見も聞く。 会社の会議でもないのだから侃々諤々とお互い言…